はじめまして辻椀木地木工芸です。
わたしたちは石川県輪島市にある四代続く椀木地屋です。

椀木地職人の辻正尭(まさたか)が一人で木地制作を行い、
妻の真澄がその手伝いをしています。

椀木地(わんきじ)ってなに?

「木地(きじ)」は漆塗りの製品の素地(そじ)の一つで、漆を塗る前の白木で作られた食器や家具などのこと全般をいいます。
「椀木地(わんきじ)」はその中でも丸いもの、「お椀」「皿」「お盆」「ぐい呑」などをいい、木工轆轤(ろくろ)や木工旋盤(せんばん)で製作されたものになります。

辻椀木地木工芸は木工ろくろを使い「椀木地」を製作する工房です。
漆塗り作家さん向けに椀木地を制作したり、オリジナルの漆器を制作&販売しています。

椀木地について、まんがで説明した記事がありますのでご覧ください。

辻椀木地木工芸のこだわり

椀木地制作には木工轆轤を使う方法と、木工旋盤を使う方法がありますが、辻椀木地木工芸では一点一点轆轤で手挽きしています。
そして、木地屋にはめずらしくお椀1個からのオーダーメイドに対応しています。

辻椀木地木工芸は、四代に渡り漆塗りの木地を大量に制作してきました。
僕の代では、代々続く木地屋だからこそ受け継いできた技術を生かしつつ、
大量に生産し大量に消費するやり方をやめ、こだわりの器を必要なだけ生産する。
そして大切に長く使い続けられる器を作りたいと思っています。

漆作家さんとのかかわり

辻椀木地木工芸は、漆作家さん向けに漆器の材料となる「椀木地」を製作しており、木地屋にはめずらしく1個からのオーダーメイド木地を受注しています。
木地を納品した後も一つ一つの木地に責任を持ち、作家さんひとりひとりと一生をかけて長く付き合える椀木地屋でありたい。そう考え、お客さまからの聞き取りやコミュケーションを第一に考えています。

お客さまとの関わり

木地師である辻まさたかは、年に数回、東京、大阪、名古屋などで作品を展示しています。
店頭に立つことでお客さまと直接お話しさせていただき、木の器の素晴らしさ、漆器の魅力を伝えたり、お客さまの声を直接お聞きしたいと考えています。

プロフィール

辻 正尭(まさたか)

椀木地職人。
石川県輪島市生まれ。
2004年に石川県挽物轆轤技術研修所を卒業以降、実家である辻椀木地木工芸に従事。
趣味は料理。
座右の銘「生きることは食べること」

辻 真澄

輪島市の隣の能登町出身。
辻椀木地木工芸では、事務やWEB全般を担当しています。
最近、木地師まんがを描きはじめました。木地屋の日常をまんがで伝えているのでぜひ読んでください。